BIORUPTORシリーズの御利用中、破砕効率の低下が疑われる際には以下の項目を御確認ください。
【はじめに】
BIORUPTOR発振機・タンクユニット・冷水循環機の各種ケーブルのゆるみ、抜け、コネクター部分の損傷がないか御確認ください。
・発振機電源ケーブル
・発振機とタンクユニットの接続ケーブル
・回転デッキとタンクユニットの接続ケーブル
・発振機と冷水循環機の接続ケーブル
・冷水循環機の電源ケーブル
確認事項 | 要因・対処方法 |
サンプルチューブの変更がありましたか? | サンプルチューブの厚さ・形状・材質・チューブ表面の離型剤の有無などの条件により超音波エネルギーの伝達効率は大きく変化します。 以前利用していたサンプルチューブに戻す、他メーカーのサンプルチューブにするなどお試しください。 |
サンプル内に気泡は残っていませんか? | 特に粘性の高いサンプルの場合などに、サンプル内に気泡が残っている場合があります。 気泡が残っている場合にはサンプルチューブを軽く遠心するなどしてサンプル内から気泡を排出して下さい。 液中と空気中は超音波の伝達速度が異なる為、サンプル内に気泡が残っていると超音波エネルギーが伝わりにくくなります。 |
サンプルの量は適正ですか? |
サンプルの粘性や種類により破砕効率の良い量に違いがあります。 チューブ内に水滴の飛散が確認できればエネルギーが正常に伝達されている状態です。 【参考例】水に超音波処理をした場合の飛散状態 |
タンクユニット内の水位は適正ですか? | WaterLevelの表示位置で超音波エネルギーが最も効率よくチューブ内に伝達されるように設計されています。 必ずWaterLevelの表示位置にあわせて水を入れてください。水が多すぎても少なすぎてもエネルギー伝達率が低下します。 |
タンクユニット内の水温は適正ですか? | タンクユニットの水温を確認し、必要であれば冷水循環機に氷を足してください。水温4℃の時、水の密度が高くなり超音波エネルギーが効率的に伝達されます。 また、長時間利用する場合(概ね15分以上の利用)、TimerのOff時間を長め(60秒等)に設定するとサンプルの温度の維持がしやすくなります。 |